「肩こりがキツくなってくると吐き気がする…」
「肩こりと吐き気は関係があるんですか?」
このようなご相談を受けました。
こんにちは、大阪市北区てんま活法整骨院の木下です。
慢性的な肩こり、ストレッチやマッサージをしても一時的にしか楽にならない。
肩こりがだんだんと強くなってくると吐き気までしてくる。
このような症状でお悩みではないでしょうか?
今回の記事では、なぜ肩こりで吐き気をも感じるのか?
体の構造や神経のつながりによって、肩こりが吐き気を引き起こすメカニズムについて解説します。
慢性的な肩こり、吐き気を感じる肩こりでお悩みの方のお役に立てる記事になっています。
ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。
肩こりが慢性化すると、筋肉の緊張が神経系に悪影響を与えます。
筋肉の緊張により自律神経(じりつしんけい)のバランスが崩れてしまいます。
◆ 自律神経とは?
自律神経は、私たちの意思とは関係なく体を調整している神経です。
たとえば、心拍・呼吸・消化・体温などを24時間休まずコントロールしています。
この自律神経には、
交感神経(こうかんしんけい):活動・緊張・ストレス時に働く
副交感神経(ふくこうかんしんけい):休息・リラックス時に働く
という2つの働きがあり、これらのバランスが崩れると、体の調整がうまく行かなくなります。
◆ 肩こりと自律神経の関係
自律神経は脳から背骨、首の後ろ、背中を通ります。
肩の筋肉の緊張が強くなると刺激されてバランスが乱れやすくなります。
とくに、肩こりがひどくなったときに吐き気を感じる人は、自律神経が関わっている可能性が高いです。
肩こりで筋肉が硬くなると、首〜肩〜後頭部周辺の血流が悪くなります。
脳に送られる酸素量が低下し、いわゆる脳の酸欠状態が起こりやすくなります。
これにより、めまいふらつき吐き気集中力の低下などの症状が現れます。
特に後頭部に広がる肩こりや頭痛がある場合は、この血流障害と脳への影響が疑われます。
私たちの首の前を通っている「迷走神経(めいそうしんけい)」は、胃腸や内臓の働きをコントロールする重要な神経です。
この迷走神経は首の骨の近くを通っています。
首の歪みや首周辺の筋緊張によって刺激されると、吐き気・胃の不快感・食欲低下などの症状を引き起こします。
とくに、以下のようなケースでは迷走神経が関係していることが多いです:
首を動かしたときに気分が悪くなる
スマホやパソコンの使用後に吐き気が出る
肩こりが強くなると、胃もムカムカする
肩こりと吐き気には、ストレスも大きく関係しています。
ストレスを感じると、人は無意識に肩に力が入り、呼吸が浅くなります。
それが筋肉の緊張を招き、肩こりと自律神経の乱れを同時に引き起こします。
自律神経は、脳から背骨の中を通り、全身の内臓・血管・筋肉へと信号を送る役割を持っています。
特に、首・背中・腰など日常生活でよく動かす部分に重要な神経の通り道が集中しているのです。
姿勢や骨格のバランスが崩れると、神経が圧迫されたり、刺激されます。
猫背になっていると、首まわりの交感神経が過剰に刺激されるます。
背骨がゆがむと、左右の神経伝達にアンバランスが生じます。
腰まわりの筋肉が硬く緊張すると、内臓の働きに影響が出ます。
このように、体のゆがみがある状態では自律神経が正常に働きにくくなる=自律神経の乱れが起こるのです。
前かがみや猫背の姿勢が続くと、次のような変化が起こります:
呼吸が浅くなり、交感神経が優位に → 常に「緊張モード」
背中や首の筋肉が硬くなり、血流低下 → 頭痛・めまい・吐き気
内臓が圧迫され、消化機能が低下 → 胃もたれ・便秘・食欲不振
体のゆがみがストレスとなり、自律神経に影響を与えてしまうのです。
姿勢が悪いだけと思っていても、実際には全身のバランスに影響を及ぼ巣ことで体調不良につながる大きな要因となっているのです。
そして歪んだ体を支えようとすることで無意識で体が緊張状態になります。
体が緊張した状態=交感神経が緊張した状態です。
肩こりと吐き気は、筋肉の緊張と自律神経の関係が深く関わっています。
自律神経の乱れ・血流障害・迷走神経への影響などが重なることで、肩こりが吐き気という形で現れてくるのです。
ストレッチやマッサージで楽にならない理由はそこにあります。
この記事を読んで「私の肩こりは自律神経が関係しているかも?』
そう思われた方は一度体のゆがみに目を向けてみてください。
無意識で怒っている体の緊張を緩む状態にすることで、体は楽になります。
当院では体のゆがみから症状にアプローチする施術を行なっています。
慢性的な肩こり、吐き気を感じる肩こりでお悩みの方は、一度後相談ください。